2002年8月1日(木)
不動産のリスク…新しいキーワードは「清算価値」
「個人では利殖用ワンルームマンションや定借マンションがブームだ。一方企業では「持たない経営」の実現のため土地売却が進む。老朽化や土壌汚染など、20年後、30年後のリスクを考慮する必要がある。」(日経ビジネス2002.7.22号)
マンションを買っても将来建替え時には資金が必要になります。新築分譲マンションの購入時から30年後の建替えのための積立をするといくら必要となるのか。総戸数50戸5階建てのマンションを30年後に全戸が参加して建替えるためには、管理費修繕積立金の支払いとは別に8万円強の工事費を購入時から毎月積み立てる必要があるとか。
人気の都心部の定期借地権マンション。50年後に取壊し費用が生じ原則としてマンション所有者の負担になります。分譲時に一定額を将来の取壊費用のために徴収するマンションもありますが、50年後の解体費用など誰も予想できません。それが多額になったならマンション所有者はどうするのでしょうか。
企業が売却する工場用地が土壌汚染していたら、多額の浄化費用が必要になります。売却後に買主から浄化を求められるケースもあります。工場用地を売ることは見えないリスクを負いこむことです。
不動産の新しいキーワードは「清算価値」だそうです。将来の見えないリスクを織り込んでその不動産を清算したときの価値はいくらになるのか、ということです。「清算価値」。考えさせられる言葉です。


